マサイ族に助けてもらった!
2019/10/19
ロケットニュースの記事と一緒になっちゃうんですが、ブログにも書いちゃいます。
マサイマラ国立保護区に行く途中で車が泥濘(ぬかるみ)にはまってしまいました。
どうにも抜け出すことができなくなったとき、突然思わぬ助っ人が登場! マサイ族の皆さんが助けてくれたのでした。
マサイマラ国立保護区は、首都ナイロビから車で6時間ところにあります。
当然車なくしては行くことのできない場所。すなわち車のトラブルは、命取りになるといっても過言ではないでしょう。
訪問した時期は雨季であったため、路面状況は決してよいとはいえません。ときには川を車で渡るということもしばしばです。
記者の乗った車が川を渡ろうとしたそのとき、泥濘にはまってしまいました。
ライバーがいろいろと試行錯誤をして、抜け出そうとするのですが思うように行きません。
その間も上流から水が押し寄せてきて、水位が次第に増していきます。このまま帰れなくなるのだろうか……。
と不安に思っていたところ、どこからともなく赤いマントを羽織った集団があらわれました。
マサイ族の皆さんです。彼らはこちらの事情を察すると、すぐに車を取り囲み押し始めたのです。
そしてドライバーの号令「せーの!(現地の言葉)」で力を合わせ、何とか泥濘を脱することができました。
私たちが何度も「Thank you!」とお礼をいうと、はにかんだ様子で嬉しそうに笑い、軽やかに立ち去って行ったのでした。
おかげで記者は、マサイマラ国立保護区で思う存分、野生動物の姿を撮影することができたのです。
余談ですが、マサイ族の間では急激なライフスタイルの近代化が進んでいるそうです。
腰に剣を携えた彼らは、腕にGショックと携帯電話を持ち合わせています。ほんの少しだけ、複雑な気持ちになりました。
とはいえ、「草原の貴族」と称される彼らの誇り高い姿勢は変わらないようです。つかの間ではありましたが、マサイ族との素敵な出会いの瞬間でした。