入国は「No stamp please!」 楽勝というか完璧すぎた!
2019/10/19
どこの国も隣国とは仲が悪い。仲良いフリをしていても、隣国には全てにおいて負けたくない。例えば日本と韓国みたいな感じ。
が!イスラエルは隣国のアラブ諸国と、超をつけるほど仲が悪い。
なので、パスポートにイスラエルのスタンプがあると、入国できない国が多々ある。
例えば【イラク、イラン、シリア、レバノン、サウジアラビア、イエメン、リビア、スーダン、ソマリア】これらの国はイスラエルのスタンプがあると、ほぼ入国できない。
「俺の敵国に行った事があるやつは、俺の国には入れねーよ!」
なので、中東を旅行する人の選択肢は2つしかない。
①最後にイスラエルに行く
②パスポートではなく、別紙にスタンプをもらう
この2つしかありません。
僕らはイランに行きたかった。なんで、②の選択肢を選んだ。
が!これもまた難題。
入国時に「別紙にスタンプ押して!ノースタンプ、プリーズ」と伝えると、「なんで?どうして?私たちの国嫌いなの?あなたスパイ?とりあえずそこで待ってて」からの4時間放置プレイコースなんて事も。
イスラエル側もスタンプを押してしまうと、行けない国が増えてしまうので理解はしてるんですよ。ただ質問の答えが曖昧だったり、1ミリでも怪しかったりすると別室に行かさ尋問コースなんです。
うちらは、質問されるだろう内容を、全て暗記しておいた。
ヨルダンの情報ノートと旅人の話をまとめた質問集です。
「どの期間滞在するの?」
「どこのホテル取ってる?」
「いくら持ってるの?」
「イスラエルに友人いる?」
「なんでノースタンプなの?」
「宗教は何?」
「イスラエルの前はどこの国に寄ってたの?写真とかないの?」
「パレスチナに行く?」
「いつ日本に帰るの?」
「結婚してどのくらい?」
「親の名前は?」
などなど。別室に行かされると、いろんな人に時間差で何度も同じ質問をされます。答えが曖昧だと駄目です。
丸暗記し、いざ出陣。そして僕らはとっておきの秘策を考えていた。僕らの番になり、入国管理をしてる美人お姉さんの所へ。
僕ら「へろー!」
美人姉「へろー!」
僕ら「こ、ん、に、ち、は(ヘブライ語)」
歩き方の後ろを見ながら、2人でたどたどしく。
美人姉「ふふ、こんにちは(ヘブライ語)」
2人して「通じたー!嬉しい!!」を能天気な馬鹿っプルぽく装う。
僕ら「ぼ、く、ら、は、に、ほ、ん、じ、で、す。よ、ろ、し、く、お、ね、が、い、し、ま、す。(ヘブライ語)」
覚えたてのイスラエル語でトライしてます感をムンムンに出します。
美人姉「宜しくね」←最高のスマイルで
ここでも馬鹿っプル500%増で喜ぶ2人。
美人姉「どのくらいイスラエルいるの?」
僕ら「1週間ちょうどです」
美人姉「イスラエルはどこ行くの?」
僕ら「エルサレム、テルアビブ、死海」
この時、死海と言うときに、笑顔で浮いてるポーズをする。
僕ら「ノースタンププリーズ」
美人姉「OK! ようこそイスラエルへ。素敵な旅行を」
楽勝! ていうか完全勝利でしょ!
バカップル作戦、その後いろんな人に教えましたが、皆、楽勝って言ってくれます。絶対の保証はないですが、試す価値はあります。是非トライしてみて下さい。